NO.043 山崎洋子『ホテルウーマン』(講談社文庫)
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今度は銀行ではなく、ホテル業界のお話。「ホテル」というと漫画の原作でドラマ化されたのが有名だが、この話もやはりドラマ化されている。沢口靖子主演でドラマ化されていたけれど、読んでみたら、この本に関しては「原作」であって、ドラマとは少し違っていた。全く別物ではないけれど、ドラマはドラマとしての良さがあるし、小説は小説の良さがある。
小説の舞台としては、ホテルというのは最高の題材だと思う。常に、ありとあらゆる人が出入りするのだから、題材には事欠かないだろう。しかし、この小説の場合は、ホテルという存在が重要な鍵を果たしてはいるが、絶対にホテルでなければ書けないといったエピソードはあまり出てこない。どちらかといえば、主人公・柊子の生きかたを中心に書かれているからだろう。「ホテルウーマン」である前に彼女は「ウーマン」としての生きかたを見つけていくその過程の話といった方がよいかもしれない。
大切なものは、必ず守り通すのが強さ。
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