NO.055 邦光史郎『小説ダイエー王国』(徳間文庫)
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流通業界つながりでもう1冊(笑) 今度は、そのものズバリのタイトル。先日読んだ「流通の覇王」と合わせて読むと、共通点があって、読みやすいと思う。
この本は、「ダイエー」という会社がどのようにして誕生し、拡大していったかがよく分かる。創始者その人がどういう考えの持ち主であるかも合わせて分かる。
本として出版されたのは、1987年であるから、この本は、拡大し続けるグループである、という感じで終わっている。その後、ダイエーは、自らの会社名を掲げる球団を持つまでになった。しかし、その業績が好調かといわれれば、そうではない。ここ数年のうちに大手のチェーンストアが相次いで破綻している現状を見れば、ダイエーもその拡大路線から内情はかなり苦しいはずだ。そうしたことも踏まえ、「王国のその後」も取材して書いてもらえたら、読んでみたいと思った。
企業として成長した会社というのは、必ずその裏に成長させた人物がいると思う。そうした人物は、小説のテーマとして、かなり魅力的な存在だといえる。この著者は、そういったものを「王国シリーズ」として、今までに三井、住友、トヨタなどといった日本の名だたる企業を取り上げている。今度は、そっちの方も機会があったら、読んでみようと思う。
ダメだと思った時は負ける時。頭を使えば必ず突破口は見つかる。
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